2013年6月21日金曜日

新緑の山

今年の6月は『枯れ梅雨』のような天候が続き降雨が少ないようで、この時点でダムの貯水量も不足しているようです。
とはいいながら山間部は結構雲が多く、先日晴れ間を縫ってやっと山に登ってきました。
登山の目的は『ミヤマキリシマ』の鑑賞でしたが、残念ながら見ごろのピークは先週あたりだったようでした。昨年は6月中旬でも頂上は見ごろがまだ続いていましたけれど。


今年の頂上の開花状況


















昨年の頂上の開花状況

今回のもう一つの目的は、登山途中で鳥の鳴き声を録音して、会社の環境部の技術者に同定してもらおうとの目論見です。
レコードボイスを片手に、登山道の途中途中で録音しながら登りました。


声だけを聞いて鳥の名前がわかるなんてすごいです。
私がわかったのは『カッコウ』と『ウグイス』だけです。
『トッペンカケタカ』『トッキョキョカキョク』と聞こえる鳥がいます。
これも何かの本に書いてありましたが、『ホトトギス』でしょう。
他にもいっぱい鳴いていますが、さっぱりわかりません。

後日、録音を聞いて同定してもらったら、他にもクロツグミ、ソウシチョウ、ホオジロ、シジュウカラ、アオバト、ミソサザエ、キビタキ、ガビチョウ、アオゲラ(トラミング)等の鳥の鳴き声が録音されていたそうです。
『鳴き声には、それぞれ鳴き始めや鳴き終り、成長期での鳴き方に特徴があります』
『今度から少なくとも30秒以上は録音して下さい』と指導されました。私の録音は10秒程度ばっかりでとても難しかったとのことでした。
弊社の環境・景観グループには、他にも自然環境に精通した技術者がそろっており、動物・植物・昆虫・魚類に詳しく、卵や糞で種類を同定したり、樹木医の資格を持っていたり、多士済々の技術者がそろっています。


前日が雨だったので、頂上からの眺望は360度のパノラマが満喫できました。
景色を見ながら、ふと、周りが『ギーギー』ととてもうるさいことに気がつきました。
最初はあまりの音のシャワーに麻痺していたのでしょう。
他の登山客に、
『この鳴き声は何の声でしょうね?』と尋ねても、みな始めはキョトンとしていました。
そして、さも今気がついたように、
『ああ、この鳴き声ですね、本当うるさいぐらいですね』と周りを見回し始めました。
これがそのときの鳴き声です。

(※音声のみの再生となります)


弊社の技術者に聞くと『エゾハルゼミ』だそうで、よーく聞くと、
『ミョーキン、ミョーキン、ケケケケ・・・』と聞こえるそうです。
私には『ギーギーギー』とか『ジェージェー』としか聞こえませんでした。
さすが、その道の専門家との違いでしょう。これぞプロですね。
この時期の山は、いろんな野草の花々にも出会えて楽しいですよ。



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